もみじの日記

観劇の記憶を残しておく場所

BANANA FISH The Stage -後編- (1/25ソワレ)感想

 2022年1月26日ソワレ公演。「BANANA FISH」The Stage -後編-を観てきました!

 初日配信は買わず、原作も履修せず、完全に初見でした。しんどかった……。しんどいって言葉では収まらないくらいしんどかった……。

 そうそう、このことには触れないといけない。同日マチネ公演について。

 キャストさんのご家族の方がコロナ陽性になってしまったとのことで、そのキャストさんの出演が見合わせに。その影響でマチネが中止になってしまった。このところチケットを持っている舞台は中止にならず無事に幕が上がって駆け抜けることが多かったから、改めて今が大変な状況であることを実感したというか。朝から協議を重ねて、段取りの確認をして、ソワレ決行の判断を下してくださったことに感謝しかないです。こうして現地で舞台を観劇できるのって、一種の奇跡なんだな。

 さて、ちょっとしんみり気分になっちゃったけど、ここからは飛ばしていきますよ!!もうストーリーを知ってる方も多いかなとは思うけど、例のごとく今回もネタバレ注意です!!!

 

○座席

 悪名高い()ステラボールさんですが、今回の席は悪くなかった! 段差ある席だったから視線遮るものもなくて見晴らしが良かったし、ちょうどいい高さだった。ただ、クッション性がね……。TDCでも無敵だったわたしのおちりがか細い悲鳴をあげました。

 

○メインキャストさんたちの印象

 

奥村英二

 も~~~!!しんどい!!!その圧倒的太陽属性に救われるけど、だからこそしんどい!!!なんなんだ!!!!

 

アッシュ・リンクス

 つらい。しんどい。むり。むりすぎて観ながら顔面が大変なことになった。むり。なんも言えん。

 

シン・スウ・リン

 すごい、なんかめちゃくちゃ好き!!!前編のときもとても素敵だと思ったんですが、それがますますすごいことになってて、もう、すごい!!好き!!(語彙力)

 

李月龍

 場面によって印象がガラッと変わった。華僑のトップとしてゴルツィネと対峙しているときと、ブランカと向き合っているときと、シンと話しているとき、すべて別人かってくらい違うオーラというか。すごかった。

 

ブランカ

 あのね、この人については、これまで二次創作で見て「おもしろ肩幅おじさん」っていうイメージしかなかったの。そんな甘いもんじゃねぇのな……(それはそう) でもこの人、わたしは嫌いじゃない。というか好き。危険な香りがする() あと、めちゃくちゃ声がよくてびっくりする。さすが藤田さん。そのまま「とぅーざのーす♪」って歌いそう(やめなさい)

 

エドアルド・L・フォックス

 わたしこの人好きじゃないです!!!!いや、ごめん、明確に誰かに対してそう思うこと滅多にないんだけど、だめ、この人はちょっとほんとにいや。受けつけてない。わたしの中では分かりやすく悪の塊。

 

ディノ・F・ゴルツィネ

 前編に引き続きさすがの貫禄……! 台詞が重くてビリビリする。猫被ってるときの丁寧な口調で話すトーンが実は嫌いじゃない。

 

マックス・ロボ

 父さん……!(違う) すごい、おっさんがかっこよかった(失礼) なんか、アッシュに出会ってくれてありがとうって気持ちになった(?)

 

伊部俊一

 かわいいおじさん。英ちゃんのことを心配したり責任を感じたりする姿が胸に刺さりまくった。いやほんとNYに来てこんなことになるなんて思わないもんな、普通。

 

○本編

 はい、ここからは時系列順にストーリーを追っていこうと思ったんですが、これまた例のごとく記憶がないんですよね!!!なので特に記憶に残っているところだけかいつまんで行きます!!きっと順番もぐちゃぐちゃ!!

 

 今回、開演前にオケのチューニングみたいな音してなかった? あれ、生演奏じゃないよね??ってなったんだよね。パーティーとか華やかなシーンもあるし、それと合わせたのかな。あのチューニングの音好きだからテンション上がった!

 

 最初は前編のダイジェストというか、名言集でしたね。初っ端から情緒がフルスロットル。あと、久しぶりに「推しがいる!!!!」ってなった。パライソでくるむくんは観てたはずなんだけどね、わたしにはあれはくるむくんじゃなくて鶴丸さんとして認識されるからまた別物なのかな。

 

 英ちゃんがシンと一緒に釈放されるところ。月龍につかみかかろうとして走って軽くいなされるじゃん。ベシャッッ!!!ってなるじゃん。大丈夫!?ってなった。あと、シンにショーターについて聞かれるのここだっけ? 精神が死んだ。しんど~い……。

 

 アッシュは精神病院に監禁されましたね。もうさ~~~~。しんどいな~~~~~!!!(語彙力の欠如) 前編のときの「変態マ~ビン♡」の言い方が(内容はともかくとして)好きだったんですけど、あれと同じ声出してたよね!! 好きでした!!内容はともかくとして!!!あの声好き!!!

 こう、全体通して内容が内容なだけに、なにとは言わないけど、そういうシーンも何回かあるじゃないですか。なにとは言わないけど。どうしても直視できなくてですね……。気配を察知すると目線を外して虚空を見つめるもみじさんでした。

 あとさ、なんでこの物語に登場するドクターはやばい人ばっかりなんだろね??? まじでほんと反吐が出そうになる(言葉が強い)(ごめんなさい) まともな人ってあの産婦人科医しかいなくない? そういえばあの産婦人科医は無事なの……?

 

 アッシュを助けに行こうとするマックスと伊部さん。かわいいおじさんが二人いた笑 みなさんパルクールでめっちゃかっこよくやっていくところを、二人で抱き合って「よしよし、よし、よしよしよし」って言いながら頑張って動くの、めっちゃおもしろかった。癒やし空間でした笑

 

 英ちゃんと月龍が1対1で相対するところ、なんかすごく痛いところを突かれるよなって感じがした。苦しい。たしかに英ちゃんはアッシュの友達だけど、それによるアッシュの肉体的負担はすごいもんね。言い方がこれであってるかは分からないけど。う~~ん、苦しい。英ちゃん元気出して。

 あとさぁ、英ちゃん月龍の屋敷に閉じ込められるじゃん。脱出を試みるじゃん。英ちゃんにはそんな行為似合わないよ!!!!!泣 

 

 噂のバーバラちゃん!前編が終わったときにすでに原作履修済みなフォロワーさんが「どうなるの??」ってざわついてたから気になってたの!なるほどそう来ましたか!!って感じだったね!笑 衣装はあるけど片腕だけ通してて、すぐに脱ぎ捨てちゃうアッシュ。せっかくならちゃんと来てるとこ観てみたかったな!笑

 

 アッシュとマックス伊部さんが合流するところ。「「アッシュ~!助けに来たよ~!!」」ってニコニコ笑顔だけど、状況的には助けられたのは二人なんだよね笑 そのままの二人でいてください笑

 

 アッシュと英ちゃんが再会するところ。よかったね~~~!!!って思ってにっこにこになってしまった。シン……あなたはほんとにいい子だよ……。

 二人で船に乗るとこ好きだったな~~。照明の力ってすごいね。好き。もっと目に焼き付けたい。

 

 月龍に呼び出されたゴルツィネ。猫かぶりモードというか、一応公の場になるから礼儀正しくするじゃん。あのときのゴルツィネの喋り方が地味に好きなんだよな。好きというか、うーーん、なんて言うか難しいけど。

 

 あのさぁ、アッシュと英ちゃん、新たなマンションに拠点を移しますね。興味津々であちこち見て回る英ちゃんかわいいね。あそこのマイクオフになってるところは回替わりなのかな? 英ちゃんは部屋を歩き回って窓の外をのぞき込んでて、アッシュは階段に座って靴紐を結びなおす。英ちゃんはアッシュの数段上に体育座りして、手で高さを示してた。「こんなに高いよ~」みたいな? それにアッシュがなんか言ったら、英ちゃん足を崩して笑顔になって、家具を見に行った。そこからがさ!!怒濤すぎるんだって!!置いてかないで!!!本を見て何かを察知したアッシュは英ちゃんを奥へやった。自分も身を隠したら銃撃を受ける。銃声がしたらそりゃあ英ちゃんびっくりして出てきちゃうよね、英ちゃんだもん。そんで撃たれちゃうのな……。ブランカさん……。「ごめんね、ちょっと深かったかな」だっけ?声が良すぎてびっくりする。でも英ちゃんを撃つのはやめて……。

 そんな交換条件出されたらアッシュは従うに決まってるじゃんな……。しっかり時間通りに約束の場所に行っちゃって。月龍に言われたからって平然と自分の頭向けて引き金引かないで!!!やめて!!!!それを見た月龍の反応、なんか、うん、いいなって思った。

 ブランカさん、まじでおもしろ肩幅おじさんのイメージしかなかったのが申し訳なくなる。わたしはブランカさんをいい人認定しました()

 

 パジャマな英ちゃんはごちそうさまでした(言い方) 出雲のことを「ギズモ」って言うやつ、「二次創作で見た!!」ってなった。本家はこっちです。そっか、アッシュは嘘をつくときは穏やかになるんだ、そっか……。

 

 英ちゃん、銃の練習をするじゃん。アレックスとコングとボーンズと。見た目はさ、若い子らが仲良く戯れてて微笑ましいのに、やってることは1ミリも微笑ましくない……。アッシュに「はずれ」って言われたときと状況が違いすぎるのもつらい。

 

 もう時系列がほんとに分からない。アッシュのスーツ姿がかっこよかったのはものすごく覚えてる。足が長いわねぇ……。あと喋り方がやっぱり頭いいよね、そりゃそうだIQ200超だもんな。

 

 チャイナ服みたいなの着て眼鏡をかけて英ちゃん、なんだか新鮮な見た目。それがただのコスプレだったらよかったのに!!!いやでもアッシュを助けるためだもんな!!でもさぁ……!!!!! しっかり銃ぶっ放してくれちゃって、ほんと、ほんと!!!!アッシュ救出作戦大成功でよかったけど!!なんか手放しで喜べないこの感じ!!! 視力下げられてるから足取りがおぼつかないアッシュを優しく支える英ちゃん、その構図はとてもよかったです……。

 

 休憩開け、最初がスープのシーンだったかなと思うんだけど。上手側でやるじゃないですか。あれが完全に真正面で!英ちゃんと目線の高さもほぼ同じで!休憩開けいきなり死んだ!!笑

 

 フォックスが出てくるのってこの辺だよね!フォックスまじ何なん、いやです……。好きじゃないです……。拒絶反応起こしちゃう、ごめん。

 

 英ちゃんがアッシュに日本語講座するじゃん。「こ、ん、に、ち、は!」「コ…ン…ニ…チ…ワ」「あ、り、が、と、う!」「ア…リ…ガ…ト」「さ、よ、な、ら!」「サ…ヨ…ナ…ラ」って言ったら銃声!!!!英ちゃん!!!!!!なんでそこで「さよなら」をチョイスしたのやめてよほんとにさよならするみたいじゃんやだ!!!!!!この時点ですでにわたしのマスクは瀕死。

 シンとラオの決別もつらいね……。つらい……。

 

 フォックスの部隊とバチバチになるね。戦いの中でマックスとコングとボーンズがさ、捕まっちゃってさ!! 無事であれ!!!!!!ってなった、うぅ……。

 決して屈しないマックスかっこよかった。

 

 捕まったみんなを助けに行く前に、英ちゃんの病院に行ったアッシュ。「サヨナラ」だけ言って去ろうとするの、ほんと、やめれ……。気がついて必死にアッシュを遠ざけようとする英ちゃんもほんと、ほんとさぁ……!!!(語彙力皆無) あそこの英ちゃんものすごい音させてベッドから落ちるからほんとに心配になる、痣とかできちゃってないですか、大丈夫ですか???

 

 アッシュがゴルツィネを人質に取るじゃん。そこのシーンがまさかすぎて。フォックスさんよ。まじかあんた。いやいやいや。まってくれよ。いや、ゴルツィネをかばう気は微塵もないんだけど、でもまさかすぎて、いや、まって????

 

 ブランカとシンのコンビめっちゃ好きだったな~!! シンの弟感が全面に出ててとても良!! ブランカさんもなんか年の離れたお兄ちゃんな感じがしてとても良!!!

 フォックスと戦うアッシュの所にシンが合流するけど、状況は絶体絶命。まじでもうつらすぎて直視できなかった。もうだめだ!!って思ったらまさかのゴルツィネさん!!!アッシュは誰にも渡さないっていう、最後の執念だったのかな。

 

 戦いが終わって、穏やかな時間が帰ってきて。英ちゃんは伊部さんと日本に帰国することに。車椅子に乗ってる推し、不思議な気持ちになる。シンにアッシュへの手紙を託す英ちゃん。終幕へのカウントダウンが始まる。アッシュは一人になりたいとき、図書館に行くんだもんね。

 カリブに帰る前のブランカと握手を交わすアッシュ。やっぱりこの二人の関係もいいよね。ブランカさん、アッシュに向かって「元気でな」って言ってたっけ。うぐぅ……。ところで黒のタートルネックを着ているアッシュを見てわたしの心が拒絶反応を起こした。やだ、その服は、さぁ……。

 英ちゃんからの手紙を持って駆けつけるシン。空港へは行かないと拒否するアッシュ。英ちゃんへの伝言もないと。ほんと、意地っ張り!!!!!ってわたしも言いたくなった。

 英ちゃんは空港へ行って、アレックスたちに見送られて。シンは「また来いって!アッシュが!!」って嘘を伝える。優しい嘘だね。それでいて残酷な嘘だと思った。その先を知ったからそう思うのかもしれないけど。

 アッシュは英ちゃんの手紙を読んで、空港に向かおうとしたのかな。そこにできた隙をラオに狙われて。ラオも大事な弟を守るためだったんだよね、理屈は分かるよ、分かるけど……。

 英ちゃんは飛行機に乗って、アッシュは図書館の机に向かって。英ちゃんがアッシュのそばに行ったのがせめてもの救いだった気がする。「ぼくの魂はいつも君とともにある」ちゃんとそばにいたね。(まさか舞台から降りて客席の前を通ってはけていくとは思わなかった、びっくりしすぎて涙引っ込んじゃった)

 この言い方があってるか分からないけど、なんていうか、すごいきれいな終わり方で、どこか神々しささえ感じられて、ともすればハッピーエンドとも受け取れそうで。何にも考えられなくなっちゃった。ため息しかでなかった。残される英ちゃんはきっとこれから苦しくなるんだろうけど、あの時、あの瞬間は、アッシュは間違いなく幸せだったんだろうなって思った。

 

 

○カテコ

 くるむくんの言葉が刺さった。マチネ中止に関して。

「残念ながら、昼公演が中止になってしまって、申し訳ない気持ちで一杯です。でも、朝からサブキャストのみなさんがたくさん動いてくれて、ソワレは中止にならずに公演が出来ました。誰が悪いとかではないので、誰かを憎んだり恨んだりしないと、生意気かもしれませんが、僕と約束してください(要約)」

 こんな内容だったと思う。この記事の冒頭でも書いたけど、舞台の幕が上がって無事に公演ができるのってほんとに奇跡で、すごいありがたいことなんだなって実感した。誰も悪くないからこそつらいところもなくはないんだけど。でも、くるむくんの言葉選びがやっぱり好きだなって思った。

 

 ご挨拶担当は椎名さんと水江さん

 椎名さんは「キャストが一人欠けるってとても大変なことで。野球に例えると……うまく言葉が出てこないんですけど」って笑いを誘いながらも、朝から偉い人たちがたくさん協議を重ねてくださったことを教えてくれた。一期一会っていう素敵な言葉とともに。

 水江さんも「このカンパニーの力には本当に驚かされます。いつ中止になるかも分からない中、こうして足を運んでくださりありがとうございます。この公演を見たみなさんが幸せな暖かい時間を過ごしてくれたら嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします」って。ありがとうございますを伝えるべきはこっちなんだよ……。

 

○まとめ

 さて、今回の感情を総括するとですね。しんどい。それ以外にないよね!!そりゃそうだ!!!原作履修してなかったこともあってストーリーを追うのに必死だったから、今回は細かい動きとかは見られなかった。でもだからこそ、余計なフィルターはかけず、溢れるままの自分の感情も楽しめたかな。次はオペラグラスで表情とか細かいところまでしっかり観たい!!

 ところでこの文章を書いている今現在2022年1月27日1時31分なので、わたしは12時間後には劇場でお芝居を観ているわけですね、我ながら鬼畜!!笑 こんな短いスパンで観ていい舞台じゃなくない???笑 頑張って精神を保たせたいと思います。2回目観劇したら、いい加減アニメか漫画も履修したいな!!そしたらまたTwitterで騒ぎます!笑

 

 千秋楽配信の後にでももう一回バナステの記事を書きたい所存!書けますように!